自分マネジメントボード
机の横の iPad に、今やること・予定・目標・稼働時間を出し続けるダッシュボード。Notion を読んで表示し、毎朝と毎週 AI が計画と振り返りを書く。自分で動きを作らないといけない一人仕事のために作った。
画面の画像は架空のデータで表示したものです。
上司がいないと、仕事は簡単に止まる
一人で仕事をしていると、今日なにをやるかを決めるのも、止まっている案件に気づくのも自分しかいない。 Notion に書いてはいるけれど、開かなければ存在しないのと同じだった。
そこで、見に行かなくても目に入る場所に置くことにした。 机の横に古い iPad を立てて、必要なものを一日中出し続ける。 スマホを触りたくなるのと同じくらい、自然に目がいく状態を目指した。
画面に出しているもの
上の帯には常に、時計と日付、今年がどこまで進んだかの輪、そして自分で決めた「意識したい言葉」が出ている。言葉が複数あれば20秒ごとに入れ替わる。
その下のページは30秒ごとに自動で切り替わる。最初の並びは6枚。
- 今日 — いま取りかかる1件(チェックリストの未完了の先頭)、今朝の提案、今日やること、天気、今日と明日の予定、今日の稼働
- 振り返りと稼働 — 先週の振り返り、目標までの残り日数、今週の稼働時間のグラフ、今月の累計とよく働く曜日
- プロジェクト — 優先度の高い案件と、それぞれの「次の一手」。今週何日触ったか、何日止まっているか、終了日まであと何日か
- ニュース — 主要とITを3件ずつ、左右の列に分けて
- メモ — 意識したい言葉と、思いついたこと
- カレンダー — 1か月分の予定・締め切り・毎日の稼働時間
チェックリストはボード上で消せて、Notion にもそのまま反映される。予定は複数のカレンダーから集めて出せる。
毎朝、AI が今日の段取りを置いていく
平日の朝、AI が Notion の作業ログ・プロジェクト・目標・予定を読んで、その日の計画を書く。
- 昨日チェックした「今日やること」を作業ログに移して、リストを空ける
- 今日やるべきことを3つ提案し、リストの一番下に足す。提案ごとに「なぜ今日か・やり方・目安の時間・どこまでやれば完了か」が付く
- 「15時に定例があるので重い作業は午前に」のようなひとことを添える
ボードの「今朝の提案」カードにはひとことと3つの提案が並び、タップすると詳しい中身が開く。 朝いちばんに「今日は何をやるんだっけ」と考える時間がなくなった。
「今週、ペースより進んでいるか」を一目で
「今週32時間」という目標だけだと、水曜の時点で足りているのか分からない。 そこで稼働グラフの上に週の経過と比べた進み具合を「ペースより7pt先行」のように言葉で出し、 グラフには1日あたりに必要な平均の線を引いた。遅れていれば、残りの日数で割った1日あたりの時間も出る。
目標のカードは、期日の近いものから3件。残り日数を大きく出して、数字で追える目標は進み具合のバーも付ける。
その下には今月の累計と、先月の同じ時期との差、曜日ごとの平均も出している。 どの曜日に崩れやすいかという自分のくせが、数字で見える。
稼働時間は Mac の ActivityWatch が測った「実際に PC を操作していた時間」を30分ごとに Notion へ送っている。 自己申告ではないので、ごまかしがきかない。
考えるのは AI、ボードは見せるだけ
最初は画面の中に AI の上司と話せる窓を作るつもりだった。やめた。 振り返りや助言は、AI に Notion を読ませれば十分できる。ボードは見せる役に徹した方が壊れにくい。
AI が書くのは3種類。どれも Notion に全文が残り、ボードには要約が出る。
- 毎朝(平日) — 今日の計画と3つの提案
- 毎週(月曜の朝) — 前の週の良かった点と課題、今週やること。「7日以上止まっている案件は必ず名指しする」など、甘くならない決まりを指示に入れてある
- 毎月(1日) — 前の月の振り返り
タップすると、中身が開く
ボードは基本は「見るだけ」だが、気になったところはタップすれば詳しく見られる。 開いたときだけ Notion を読みにいくので、ふだんの表示は軽いまま。
- 今やること — そのタスクがどの案件のものかを文から推測して、案件の次の一手と最近の作業を出す
- プロジェクト — 現状・次にやること・詰まっていること、最近の作業ログ3件、紐づく目標
- 目標 — 期日まで1日あたりどれだけ進めればいいか(「7日に1本のペース」のように)と、関係する作業
- 稼働グラフの棒 — その日に何をやったか
- 先週の振り返り — 全文。前の週へめくって読み返せる
- 天気 — 今日・明日の雨の時間帯と週間天気
「この案件、最後に何をやったんだっけ」を、Notion を開かずに思い出せる。
1か月を1枚で
最後のページは月のカレンダー。予定、目標の期日やプロジェクトの終了日、その日の稼働時間を1枚に並べた。 締め切りまでの距離と、そこまでに使える日が一目で分かる。日付をタップすると、その日の予定と作業ログが開く。
その場で書けるメモ
ふと浮かんだことや、しばらく意識したい言葉は、Notion を開かずに iPad のキーボードで直接書ける。 「意識したい言葉」に入れたものは上の帯にずっと出続けるので、書いた言葉が一日中目に入る。 保存はサーバー側にしてあり、Notion とは分けている。
並べ方は、画面の上で変えられる
どのカードを何ページ目の左・右・全幅に出すか、ページの名前、読むカレンダー、週の目標時間は、ボードの「設定」から変えられる。 保存すればすぐ反映され、コードを触る必要はない。 人によって見たいものは違うので、使う人が自分で並べ替えられることを最初から前提にした。
止まらないための作り
常に表示するものは、止まっても気づけないのがいちばん怖い。
- 本体はクラウドに置いた。 Mac を閉じても、iPad とクラウドだけで表示は続く
- 取れなかったら前の値かサンプルを出す。 天気やニュースが落ちても画面は崩れない。サンプルのときはカードに印が出るので、止まったことにも気づける
- Mac を数日閉じても稼働時間を取り戻す。 前回送れた日から今日までを毎回送り直す
- 古い iPad でも、スマホでも崩れない。 7〜8年前の iPad で動かしつつ、iPhone の狭い画面で開いても崩れないようにした
- 外から見えないようにした。 合言葉付きの URL でしか開けない。ログイン画面の方式も試したが、1時間ごとに切れて自動更新が止まるのでやめた
構成
- Python(FastAPI)+ Google Cloud Run — 画面とデータのまとめ役
- Notion API — 今日やること・プロジェクト・作業ログ・目標・振り返り
- Firestore — メモとボードの配置
- Google カレンダー / Open-Meteo / RSS — 予定・天気・ニュース(天気とニュースはキー不要)
- ActivityWatch + launchd(Mac) — 稼働時間の計測と送信
- Claude の定期実行 — 毎朝の計画、毎週・毎月の振り返り
個人1人分なら、ほぼ無料枠の範囲で動いている。
あなたの Notion にもつなげます
表示する中身は Notion の書き方に合わせて変えられ、並べ方は画面の上で変えられる。 「チームの今週のタスクを会議室に出したい」「店のバックヤードに今日の予約と売上を出したい」など、 見に行かなくても目に入る場所に置きたいものがあれば、同じつくり方で作ります。